絵でわかるAI用語
ハーネス(harness)とは
ひとことで言うと
AI の本体(モデル)のまわりにつけて、仕事ができる AI にするための仕組みです。馬の力を荷車に伝える「馬具」と同じ役目をします。
公開
ハーネスは、英語で馬具のこと
英語の harness は、荷車を引く馬などにつける綱やベルトのことです。AI の世界でも、同じ言葉を使います。
AI の本体(モデル)だけでは、働けない
モデルは基本的に、文字や画像などを受け取って、文字を返すだけです。そのままでは、やりとりを覚えておくことも、プログラムを動かすことも、最新の情報を調べることもできません。
馬具をつけると、仕事をする AI になる
モデルにハーネスをつけたものが、仕事を進める AI(エージェント)です。「モデル以外の部分は、すべてハーネス」とも説明されます。
ハーネス(馬具)がしていること
- 道具を使わせる Web 検索やファイル操作などの道具を呼び出す
- やりとりを管理する 会話の流れを記録し、長くなりすぎないよう整理する
- 許可をとる 決めたルールに沿って、必要なら人の承認をとる
- 続けて進める やることリストを持たせ、何段階もの仕事を続けて進めさせる
どれも、モデルの外側で動く仕組みです。馬具が、馬の力を荷車に伝えたり、馬を抑えたりするのと同じ役目です。
同じ馬でも、馬具しだいで結果が変わる
LangChain 社は、モデルはそのままハーネスだけを変えて、プログラミング用 AI の性能比べ(Terminal Bench 2.0)で30位以内から5位以内に上がったと報告しています。
馬(モデル)の力を、
仕事に変えるのが
馬具(ハーネス)。
ほかの用語
- パーミッション(permission)AI が作業する前に「やっていいか」を決めておく、許可のしくみです。作業ごとに「聞かずにOK」「毎回聞く」「させない」の札を付けておくイメージです。
- Claude Code のスキルAIに渡しておく「手順カード入りのフォルダ」です。AIはふだんカードのラベルだけを見ていて、頼まれた内容に合うカードだけを開いて、その手順どおりに動きます。
出典
- Microsoft Learn「Agent Harness」 (2026.09.29 確認)
- LangChain「The Anatomy of an Agent Harness」(2026-03-10) (2026.09.29 確認)
- Wiktionary「harness」 (2026.09.29 確認)
図のたとえは、Office Mizuki が説明のために置いたものです。内容は出典で確かめていますが、製品の仕様は変わることがあります。